Unwired Logic株式会社

ストレージ事業を持続可能にする6つの方法

消費者が環境への影響を意識するようになった今、持続可能性を重視し、環境に配慮した施設を作ることは、潜在的な顧客にとって魅力的なものです。

セルフストレージの持続可能性と環境への影響

セルフストレージ業界は、ますます混沌とした市場になってきており、企業は競合他社に差をつけるために、より魅力的な特典やサービスを提供し続ける必要があります。消費者が環境への影響を意識するようになった今、持続可能性を重視した環境に優しい施設を作ることが、潜在的な顧客を惹きつける可能性は十分にあります。新たにストレージ事業を始める方も、長年この業界に携わっている方も、ストレージ事業を持続可能なものにし、環境への影響を改善するために簡単に実践でき、大きな変化を得られる6つの方法をご紹介します。

1. 3R:Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)

この昔からある格言は、セルフストレージ会社を運営する上でも有効です。例えば、会社で使用する紙の量を減らしたり、エネルギー効率の高い照明を導入して「Reduce」を実現することができます。メモ用紙として一度使用した紙を再利用することで、「Reuse」も実現できます。「Recycle」については、廃棄物をどのように分別しているかを明確に顧客に説明するといいでしょう。さらに、衣類やその他の中古品の回収ボックスを施設や店舗に設置して、不要になったものを入れてもらい、必要とする人々や団体に寄付すれば、地域社会への支援にもなりますし、企業として持続可能性にしっかりと取り組んでいることをアピールすることもできます。

2. サスティナブル・デザイン

大局的な解決策なら、ストレージユニット自体に目を向けるといいかもしれません。長い間使用されてきたユニットには、持続可能性とエネルギー効率を向上させる様々な方法があるはずです。既存のユニットのリフォームや新しいユニットの建設を検討している場合は、LEED(米国)またはBREEAM(英国)、日本国内においてはCASEBEEという建築環境総合評価システムの認定を受けた業者との提携をお勧めします。このような評価システムは、エネルギー効率が高く、低エネルギーの照明を使用しながらも、高品質で最新の空調管理システムに妥協しない構造で、環境に配慮した建築物を意味するグリーンビルを建設するために設けられたものです。グリーンビルは、建物内外の空気の質を良くしたり、節水できるシステムを備えていたり、できる限り持続可能性の高い建築資材が使用されたりしています。グリーンビルと認められた建物は、継続的な運用費が低く抑えられるため、事業にかかるコストを削減し、環境への悪影響を軽減することができます。また、建設費や設備費は何年にもわたって資産計上することができます。

3. 電気の管理

施設の電力消費量を削減するには、省エネ型の照明を導入するのが効果的です。また、使用していないときには照明やその他の機器の電源を切るなど、簡単なことでも継続的に実施することで大きな効果が得られます。さらに、大型の照明に人感センサーを取り付け、人の動きがないときには照明を暗くしたり、スイッチを切ることも検討してみてはいかがでしょうか。LED照明やセンサースイッチの導入は、一見面倒に思えるかもしれませんが、長期的にはランニングコストやメンテナンスコストを大幅に抑えることができます。

4. ソーラーパネル

多くのセルフストレージは、屋根のスペースが広いのでソーラーパネルを設置するのに適しています。ソーラーパネルは、投資収益率が高く、施設の大部分を再生可能エネルギーで賄うことができるので、太陽の光が降り注ぐ地域では、多くのストレージ事業者がソーラーパネルの設置を選択しています。照明の交換と同様に、ソーラーパネルの初期費用は高いかもしれません。しかし、長い目で見ればそれ以上の価値があります。また、多くの政府が太陽光エネルギーを採用する企業に対して補助金を提供しています。電気代の節約に加えて、必要以上に発電している場合は余った電力を送電網に戻すこともできます。

5. 梱包材の改善

セルフストレージを運営する上で、梱包材の廃棄は避けて通れません。英国最大のセルフストレージ会社であるSafestore社は、「Box for Life(一生使える箱)」を提供することを目標に、長きにわたり再利用可能で生分解性のある梱包材に注力しており、顧客の反応も非常に良いものです。Safestore社の段ボール箱は、リサイクル素材で作られており、古くなってしまったものは無料で交換し、再びリサイクルします。持続可能なダンボールや気泡シートの提供がコスト面で難しい場合は、利用者が不要になった古い箱を地元の企業に販売または譲渡することを検討してみてもいいかもしれません。そうして次につなげることで、梱包材の廃棄物を削減し、新しい梱包材の需要を減らすことができるでしょう。

6. ペーパーレス化

最後に大切なことなので繰り返しますが、より多くのサービスをオンラインで提供することで、ビジネスにおける紙の廃棄物を大幅に減らすことができます。電子署名を利用したり、社内や顧客向けの文書をオンラインで保管したりすることが有効です。クラウドベースのストレージは、書類用の棚に紙の書類を入れる保管用よりも使いやすく安全性も高いです。スマートフォンやPCが普及した現代では、ペーパーレスのビジネススタイルへの移行が以前に比べて容易になっています。Storeganiseのようなソフトウェアを使えば、紙を使わずにオンラインで直接顧客との計画や調整を行うことができます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ&助成金

上記で紹介した方法はすべて、ビジネスによる環境への影響を減らすためのシンプルで簡単な方法です。こういった方法を取り入れることで、環境に配慮できるだけでなく、ランニングコストを削減したり、政府の補助金によって初期費用の大部分をカバーできるなど、経済的なメリットもあります。インターネットで調べたり、会計士に相談したりして、利用できる政府や自治体による制度があるかどうか確認してみてください。

もっと詳しく知りたい方は、Unwired Logic(info@unwiredlogic.com)までお気軽にお問い合わせください。