業界は再び上昇傾向にあり、常に進化を続けています。そんな変わり続ける状況下で選択肢となり得るトランクルーム事業の新たなプロフィットセンターについてご紹介します。
By Yu An Su, December 7, 2020
トランクルーム業界は成長市場であり、ビジネスの利益もそれに応じて増加しています。しかし、収益を増やすために従来のレンタルサービスや関連する管理サービスだけでなく、他にも様々な方法があることに気づいていないトランクルーム事業者が少なくありません。主要なサービスはユニットのレンタル事業のままですが、収益の流れを多様化したいなら、他にも方法があるのです。
どんなサービスが有効か
更なる機能を提供しようとする前に、新しいサービスが既存の事業にどのように統合されるか、そしてそのサービスの長所と短所について確認しましょう。別のサービスへの投資を行うのに充分な時間とリソースが確保できているかを確認し、既存製品との統合が可能であるかも確認してください。さらに、その新サービスが宝の持ち腐れとならず、あなたの顧客に利益をもたらし、基本のサービスと同じくらい良いものであることも必要です。
梱包資材
ほとんどのトランクルーム会社が収益源の拡大と多様化のためにまず行うことは、箱や鍵、緩衝材、袋などの梱包資材を顧客に提供することです。それらを施設や管理事務所の出入口に保管し、同時に顧客に掲示することができます。会社の評判やブランド力が自社製品に依存するのと同様に、これらの資材の品質も影響を与えるため、高品質な資材を用意しましょう。また、箱などの消耗品は施設内外で自社ブランドの認知度を構築するのに役立つため、ブランディングされた資材をお勧めします。販売しやすいように異なるサイズの箱を用意し、テープや緩衝材も付けると尚良いです。
バレーストレージ
トランクルーム業界の新たなトレンドとして、バレーストレージサービスがあります。これは、顧客がトランクルーム施設まで出向く必要がなく、代わりに顧客の荷物をバレーストレージのオペレーターが集荷、分類、保管を行う顧客に手間のかからないトランクルームのサービスです。顧客は、保管されている在庫をオンラインで管理したり、保管されている荷物に写真を追加したり、必要に応じて荷物を届けてもらったりすることができます。既に取り入れている企業も多い分野ですが、新型コロナウイルスのパンデミック依頼、バレーストレージは急増しています。多少余分に料金を支払ってもストレスの軽減を優先することは、顧客が実証しており、バレーストレージという選択肢は、顧客の追加サービスとして完璧に適合します。それに加え、企業としてもトランクルーム施設のスペースを最大限に活用することができ、事業の地理的な範囲も広げていくことが可能です。
Storeganiseのバレーストレージソフトウェアに関する詳細は、こちら (英語)
トラックと撤去サービス
もう1つ不可欠な追加サービスといえば、撤去サービスやレンタルトラックです。パンデミックを生き抜いてきた経験が何かを教えてくれたのだとしたら、ストレスと接触のないサービスの提供でしょう。顧客はこのようなサービスに惹かれているのです。こういったサービスを始めるには2つの方法が考えられます。1つは独自のサービスを開始すること、もう1つは地元の運送業者や引っ越し業者と提携することです。業者とパートナー提携を結ぶ方が一般的には安上がりですが、提供されるカスタマーエクスペリエンスが自社基準を満たしているかどうかをパートナーに依存することになりますし、基準を満たさない場合は自社の事業にダメージを与える可能性もあります。一方で独自のサービスを立ち上げるとなると、初期費用や車両のメンテナンス、人員配置などの費用がかかります。しかし、細かい点まで管理することができ、フルサービスのソリューションとして全体ていなブランド力を高めることができますし、収益のすべてが自社のものになります。自社で車両を所有する場合は、車両を目を引くようなデザインで施し自社ブランドを走行中に無料で宣伝できるようにすることもできます。
特殊な保管サービス
トランクルーム市場が拡大しているということは、顧客が保管したい荷物も多様化していて、それに合ったサービスを求めていることを意味しています。温度や湿度など保管場所の環境制御ができるトランクルームは、ワインや骨董品、電化製品などの荷物の保管に適しており、近年需要が急速に高まっています。ワインの保管に強い需要が見込まれる場合は、小型のユニットにワインラックを設置することを検討してみてもいいかもしれません。貸し出せるユニットのサイズを見直すことで、少量の荷物だけを保管したいニッチな顧客基盤を開拓することもできるでしょう。このような運用の見直しは、大体初期費用がかかるものですが、長期的な目で見れば良い投資になります。機構制御ができるトランクルームの詳細はこちらをご覧ください。
費用 vs. 収益
上述のようなサービスの拡張には必ず初期費用が必要になるので、財源の最適な配分を検討しなくてはなりません。費用を抑えるためにも、梱包用品や撤去サービスなどを外注する場合は、複数社を比較して自社にとってベストな取引を見つけましょう。梱包用品を外注する際は、顧客の反応を見るためにも一度に大量注文せず、まずは少量のバッチから注文することをお勧めします。反応が上々なら、その後に大量購入すればいいのです。.
付帯利益は、ビジネスにとって非常に有益です。事業全体の水準を改善できるだけでなく収益の流れを多様化することで、事業がより安定します。新型コロナウイルスの件のように、この先何が起こるかわかりませんから、「備えあれば患いなし」です。